社会人になって数ヶ月間、会社の寮に住んでいましたが
寮に彼を呼べないことや部屋がすごく狭いことからずっと引っ越ししたいなあと思っていました。

ただ、当時引っ越し先にどうしても譲れない条件がありました。

それは楽器可の物件であるということです。

今でもドラムをやっていますが、当時ドラムセットと一緒に住んで、家に帰ってきてから叩く！というのが憧れでした。

そうそう見つからない物件なのですが、こまめに不動産屋に通い、辛抱強く探していました。

そうして２ヶ月ほどたったある日、やっとドラム可の物件を見つけました。

これはすぐに連絡しないとと思い、慌てて電話をし内見の約束をしました。

内見に伺ったところ、「この部屋ではありませんが…」と通されたのは、すごくきれいで広い部屋でした。

すぐに契約し、その後入居予定の部屋が空いたので伺ってみると…先に済んでいた方がヘビースモーカーだったようで部屋はヤニだらけ。

部屋の広さは同じで、西側に窓がひとつついてくらいの変化だった予定でしたが、クリーニングにも入ってもらえるとのことで期待しすぎず待っていました。

クリーニングは万全ではありませんでしたが、これもドラムのためと割り切って入居しました。

そうして新居に引っ越して、念願のドラムを自宅で叩くようになって数日後。

「どこからかドラムの音が聞こえてきてうるさいから注意してほしい」と連絡があったとの旨の張り紙が共用の掲示板に張られていました。

結局、ドラムを叩ける家なんかなかったのですね。

その件ですっかり気分を悪くし、１年経たないままその家を引き払いました。

今は、バンドメンバーと家が近く、スタジオまで徒歩で行けるところに住んでいます。最初からそうしておけば良かったですね。